GLOCK17 Gen5
世界にポリマーフレームオートの流れを生み出した名銃とは
GLOCK17(グロック17)とは、言わずと知れたポリマーフレームオートのハンドガンの元祖ともいうべき存在である。
サバゲーマーなら誰しもがその名を知っているのではないだろうか。
いまでは数多くのモデルがラインナップされるグロックハンドガンであるが、GLOCK17は最初に作られた最も基本的なモデルで多くの軍、法執行機関にて使用される。
開発された1980年当時、プラスチックを使用したハンドガンは既にいくつか存在していたが、フレーム全体がプラスチック製
となるセミオートハンドガンはGLOCK17が世界初であった。また、そうした銃が商業的にも成功を収める初の例となり、その後あらゆる銃器メーカーがポリマーフレームオートを開発することになるきっかけを作った偉大な名銃である。
↑こちらは実銃MOSモデルとなり、スライドのデザインが通常のG17とは異なります。
40年近く前の設計でありながら第5世代となった今でも基本設計は同じであり、特殊な発射機構やセーフティー構造など他に類を見ないメカニズム、外観が特徴である。
実銃における実績に伴い、エアソフト業界においても人気の高いグロック。いままで、あらゆるトイガンメーカーがグロックをモデルアップしてきたが、多くの場合製品化がなされるのはGen3が多い。だが、サバゲーブームの真っただ中となった現在、GLOCKの現行モデルはGen4・Gen5が中心であり、いささかエアガンのモデルアップの流れは遅いと言わざるを得ない状況。
そんな中、台湾のエアソフトメーカーWEはGLOCK最新モデルのGen5をリリースすることを発表した。
いままで、GLOCK17やGLOCK18C、GLOCK19のGen4フレームをいち早く世に送り出していたWEだが、新シリーズではGLOCK17、GLOCK19のGen5、並びに新型ピストルとなるGLOCK19X、GLOCK45をラインナップしている。
これまでフレーム周りを中心にバージョンアップが重ねられてきたGLOCK17だが、Gen5となった最新バージョンではいままでのモデルと何が変わったのか見ていこう。
Gen5のフレーム改善点
Gen3以降、グロックフレームの特徴の1つでもあったフィンガーチャンネル。それがGen5では廃止になり、グリップ前面は初期のモデルのように直線的な形状に戻っている。元々、グリップに対し指を正しい位置へと配置するためのものであったが、ユーザーによって手の形や大きさは異なり、かえってグリップが握りにくいという声を反映してのものであろう。
チェッカリングがドットパターンとなり、追加用バックストラップなどが付属する点はGen4と同じ。
またGen5の最大の特徴はスライドリリースが左右両方にありアンビ化されていること。最近の実銃界においてはスタンダードとなってきている両利き対応が図られている。
他にもマグウェル形状が見直され、挿入口部分が拡張されたり前部の切り欠きが復活。スライドの前面部分の面取りが大きくなるなど、射撃以外の部分での改善も多く見られる。
Gen4時点では基本形状の大きな変更は見らなかったグロックだが、Gen5ではそれまでのネガティブ要素を廃したような様々な改良がなされている。
エアソフト各社においても遅いと言われる新型銃器のモデルアップだが、WEが最速で再現・リリースしてきたGLOCK17 Gen5に注目が集まっている。
※WE GLOCK Gen5シリーズはスライド無刻印となります。今後「刻印入りのスライドのみ」(中身を入れ替えて利用)を販売する予定ですので、刻印にも拘りたい方はそちらもお求めください。